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栄養士のつぶやき 一覧

栄養士のつぶやき「まごはやさしい」

今回は、健康的な食生活に役立つ和の食材「ま・ご・わ・や・さ・し・い」についてです。

 

「ま⇒豆」

(納豆・大豆・豆腐・小豆・黒豆・油揚げ・高野豆腐)

「畑の肉」と言われる大豆は、良質なたんぱく質を多く含んでいます。

豆腐なら3分の1、納豆なら1パック食べましょう。

 

「ご⇒ごま」

(アーモンド・ごま・ピーナッツ・くるみ・栗・ぎんなん・松の実)

ごまはタンパク質・脂質・ミネラルがたっぷり含まれています。

 

「わ⇒わかめ」

(ひじき・わかめ・のり・昆布・もずく)

カルシウムやミネラルが豊富です。

 

「や⇒野菜」

(ほうれん草・トマト・白菜・キャベツ・セロリ・もやし)

野菜は1日350g(3分の1量は緑黄色野菜、3分の2量は淡色野菜)

 

「さ⇒魚」

(青魚・鮭)

あじはDHAやEPA・タウリンが豊富で、血中のコレステロールを減らし、血液をサラサラにする働きがあります。

 

「し⇒しいやけ」

(まいたけ・マッシュルーム・しいたけ・しめじ)

カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富でカルシウムも骨の定着させるのに有効です。

 

「い⇒いも」

(じゃかいも・さつまいも・さといも)

炭水化物・糖質やビタミンC・食物繊維が豊富です。

根菜類は腸内環境を整えてくれます。

 

いろいろな食品を組み合わせ、各栄養素をバランスよくとり「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を毎日の食事に積極的に取り入れ健康な生活に役立ててください。


栄養士のつぶやき「7大栄養素について」

うだるような暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は7大栄養素についてです。

 

 

タンパク質

・体の材料

・酵素、ホルモン、抗体などの生体機能を有する物質の材料

 

糖質

・脳や神経系、赤血球、筋肉に即効性のあるエネルギー源

・不足すると疲労や集中力の低下の原因に

 

脂質

・貯蔵可能なエネルギー

・生体膜の成分

・ホルモンの材料

 

ビタミン

・栄養素の代謝の潤滑油

・代謝を助け、健康を維持

 

ミネラル

・体液の浸透圧・PH調整

・骨・血液・酵素などの構成成分

 

食物繊維

・人が体内で消化・吸収できない食物成分

・コレステロールや血液の上昇を抑える

・腸を刺激しスムーズな便通をサポート

 

ファイトニュートリエント

・人の健康や美容に様々な恩恵をもたらす「食物由来成分」

・活性酸素から体や肌を守る

・免疫力を上げる

 

現代日本人の栄養バランスはカロリーオーバーなのに栄養が足りません。それは食の欧米化、不規則な生活、精神的ストレス、野菜・果物の摂取不足などが原因だと言われています。このような環境の中で健康を守るために、毎日のバランスの良い食事に加え、栄養補助食品で不足しがちな栄養を補給することが大切です。


栄養士のつぶやき「人工甘味料について」

今回は人工甘味料についてです。

人工甘味料には天然と合成があります。

天然甘味料は「添加物」と「食品」があり、食品系の天然甘味料は一般的に糖と呼ばれるブドウ糖やオリゴ糖、はちみつがあります。添加物系は、ステビア、トレハロース、キシリトール、ソルビトールがあります。

添加物系は、ステビア、トレハロース、キシリトール、ソルビトールがあります。

合成甘味料は、食品に存在しない甘味成分を人工的に合成したもので、サッカリン、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテームなどがあります。

 

 

人工甘味料の危険性や副作用

カロリーゼロなのに太る?

カロリーゼロとうたっている食品をとっても、人口甘味料により血糖値が上がってインスリンが分泌され、体内に脂肪を蓄えてしまい逆に太ると言われています。

 

依存症

人工甘味料の摂りすぎにより、食欲が増してどんどん食べたくなるという症状が出てきます。

 

下痢の副作用

人工甘味料が入っている商品に「一度にたくさん食べると、お腹がゆるくなることがあります」と書かれていることがあります。

なぜかというと、人工甘味料は天然に存在しないので、人間が持つ消化酵素では分解できないからです。


栄養士のつぶやき「夏バテ予防について」

猛暑が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

暑さで食欲がなくなったり、コンビニで済ませがちになると栄養が偏り夏バテになる可能性があります。

今回は、コンビニで買える夏バテ予防対策メニューについてです。

夏バテの原因は、食欲低下によるエネルギー不足が原因の一つです。エネルギーが足らないと疲れも溜まる一方です。大切なのはきちんと食べることです。

 

コンビニでは何を選べばいい?

弁当は幕の内弁当を選びましょう。おかずもたくさん入っています。

 

麺で選ぶなら、そばが良いです。そばにはビタミンB1が豊富に含まれいます。オクラやとろろの入っているものがおすすめです。

サブメニューで選ぶならビタミン・ミネラルが豊富を選びましょう。(野菜サラダ、ひじきの煮つけ)

デザートに選ぶなら、ヨーグルトがおすすめです。腸にも優しいし、タンパク質やカルシウムも入っています。

 


栄養士のつぶやき「大腸がんの予防について」

じめじめした日が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今回は「大腸がんの予防について」です。

 

日本で毎年5万人が命を落とす怖いがんです。

主な原因

・食生活の欧米化(高脂肪、低繊維食)

・運動不足

・野菜摂取不足

・肥満

・飲酒

 

主な症状

想起では症状がほとんどなく、進行すると下血、血便、便秘、下痢を繰り返すなどの症状が出ます。

※大腸がんには直腸がんと結腸がんがあるが特に結腸がんが急増しています。

 

大腸がんの予防

生活習慣、特に食生活を見直しましょう。発症リスクを低下させる穀物、豆類の繊維、チーズ、牛乳、魚類などの良質なたんぱく質を積極的に食べましょう。また、果物、野菜、海藻、こんにゃくは水に溶ける作用がある水溶性食物繊維物が豊富で保水性もあるため、大腸の粘膜を保護する働きがあります。

 


栄養士のつぶやき「疲労回復する食べ物」

今回は疲れがとれない時に食べたい物についてお話します。

 

 

疲労回復する栄養素

★ビタミンB1

糖質からエネルギー生成するときに必要です。

 

★ビタミンB2

乳酸などの疲労原因物質を取り除くのに必要です。

 

★カルシウム

筋肉のスムーズな動きを助けます。

 

★鉄

体内に酸素を運び、疲れやすさを取り除きます。

 

疲れを緩和する食べ物

★果物

果物には、糖質・ビタミン・ミネラルの供給源として、疲労回復・脳の活性化・塩分や脂質などの排出の硬化が期待できます。特に疲労回復を図りたいときは柑橘系を選ぶと効果的です。

 

★お肉

豚肉はお肉の中でも、ビタミンB1含有量が豊富に含まれています。糖質代謝に重要な成分です。不足すると、糖質が不完全燃焼となり、疲労物質の乳酸が発生し、疲労の原因となる。

 

★夏野菜

野菜の中でも夏に旬を迎える「夏野菜」は抗酸化成分を多く含み、疲労回復に効果的です。

 

★甘酒

甘酒には、疲労回復に必要なアミノ酸・ビタミンが多く含まれ、体内への吸収も良い飲み物です。

「飲む点滴」とも呼ばれ、体力が落ちる夏場にはエネルギー補給として江戸時代から重宝されていたという言い伝えがあります。

 


栄養士のつぶやき「高尿酸血症について」

長雨が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

今回は高尿酸血症についてお話します。

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。

高くなるにつれて、痛風関節炎の発症リスクが高まります。

そして、高い人はメタボリックシンドロームの頻度が高くなります。

 

 

食事療法のポイント

1.肥満傾向の人は標準体重にしましょう

 

2.プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう

肉や魚の内臓に含まれるプリン体は、体内で尿酸に代謝され尿酸は尿中に排泄されます。体内の尿酸が増えると、血液中に蓄積されることから、プリン体を多く含む食品は控えましょう。

 

3.水分は十分にとりましょう

できるだけ水・お茶などでとり、炭酸飲料やジュースなどの糖質の多い飲み物は避けましょう。

 

4.アルコールは控えましょう

アルコール飲料は、アルコール自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させるので控えましょう。

 

5.1日の食事は3食規則正しくとり、栄養バランスが偏らないようにしましょう

主食・主菜・副菜を組み合わせて摂るようにしましょう。ただし、果物は糖分が多いので摂りすぎには注意しましょう。

 


栄養士のつぶやき「コレステロールについて」

今回はコレステロールについてお話します。

コレステロールとは

コレステロールは脂肪の一種で、細胞膜やホルモンの材料になるなど、私たちの体に欠かせない構成成分の一つです。コレステロールは、食べ物から取り込まれるほかに、7割が糖質や脂質のもとに体内で合成されます。

 

コレステロールの特徴

コレステロールは水に溶けないため、血中ではHDLコレステロールと、LDLコレステロールといった形で存在しています。

 

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

コレステロールを肝臓から必要な組織へと運びます。

 

HDLコレステロール(善玉コレステロール)

余分なコレステロールを回収して肝臓へ戻す。

 

不足すると組織がもろくなり、脳梗塞のリスクになったり、免疫力が低下したりします。

摂りすぎると血中壁にコレステロールが沈着し、血管が狭くなり破れやすくなったり、詰まりやすくなったりします。このことにより動脈硬化を引き起こします。

 

青魚に含まれるDHAやEAPは血液中のコレステロールを下げる働きがあるので積極的に摂りましょう。また、食物繊維を摂ることで、コレステロール低下に繋がります。

 


栄養士のつぶやき「腸内細菌について」

吹く風もどことなく夏めいてきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。

今回は腸内細菌のバランスを崩す食生活について話したいと思います。

 

細胞の数よりも多い腸内細菌

腸内細菌は小腸から大腸にかけて存在し、それぞれの環境に適合した役100種類の細菌が、約100兆個住んでると言われています。

大切な腸内環境のバランス

健康な状態では、善玉菌が優勢です。

偏った食生活や喫煙、お酒の飲みすぎなどの生活習慣の乱れによって悪玉菌が優勢になると、便秘や下痢になったり、肌荒れやニギビの原因にもなります。さらに、悪玉菌はがんやアレルギー症状を増長するとも言われています。

 

腸内細菌のバランスを崩す食生活の注意

肉類はタンパク質や脂肪等の栄養素が豊富に含まれる食べ物ですが、過剰に食べると腸内で善玉菌が増加し、腸内細菌のバランスが崩れます。こうした腸内細菌の悪化を放っておくと、腐敗産物の増加などがおこり、大腸の病気になるリスクが高まります。


栄養士のつぶやき「隠れ脱水について」

今回は隠れ脱水についてお話します。

脱水は一年を通じて起こる可能性がありますが、多くなるのは夏と冬ですが、春の脱水のリスクを忘れてはなりません。春は気温の変動が激しく身体の準備もできていないため、体温調節に異常が起きやすいので注意が必要です。

 

※写真掲載の許可はいただいております。

 

脱水予防のポイント!

①体調の変化に気づく

隠れ脱水になると、何となく身体がだるい、疲れやすい、眠い、喉が渇きやすいなどの症状が現れます。

 

②規則正しい生活を送る

生活の乱れが隠れ脱水に繋がります。

1日3回、規則正しい食事をして6時間以上睡眠をとりましょう。

 

③こまめに水分補給をする

水分補給の目安はコップ1杯程度の水分を1日8回喉が渇く前に行うように心がけましょう。

 

隠れ脱水は誰にでも起こり、水分補給によって改善します。

しかし、高齢者の場合は元の戻る力が弱くなっています。

また、心不全や高血圧の持病を持っている人は、薬の服用をしているため注意が必要です。

便秘で下剤を飲んでいる人も水分が排出されるため、リスクが高まります。